なべな 

 学名  Dipsacus japonicus 
 和名  ナベナ  
 科名(和)  スイカズラ科 
  別名(和)   
 漢名  續斷(ショクタン,xùduàn,ぞくだん) 
 科名(漢)  忍冬(ニントウ,rĕndōng)科 
  別名(漢)  屬折、接骨、日本續斷・小血轉、惡鷄婆 
 英名   

        2023/08/26 植物多様性センター

2023/09/13 植物多様性センター  2023/10/03 同左

 ナベナ属 Dipsacus(川續斷 chuānxùduàn 屬)には、世界に15-20種がある。

  トウナベナ D. asper(D.asperoides;川續斷・續斷・山蘿蔔)
江西・湖南・廣西・西南産
         
『中薬志Ⅰ』pp.528-532、『中国本草図録』Ⅱ/0854・『中国雑草原色図鑑』223
  D. chinensis (大頭續斷・華續斷) 四川・雲南・チベット産 『中国本草図録』Ⅷ/3826
  オニナベナ D. fullonum (起絨草・拉毛果)
    ラシャガキグサ subsp. sativus
  D. inermis var. mitis(滇藏續斷)
雲南・チベット・ヒマラヤ産 『雲南の植物』210
  ナベナ D. japonicus(續斷・日本續斷・小血轉・惡鷄婆)
         『中薬志Ⅰ』pp.528-532、『中国雑草原色図鑑』223
  D. silvestri
ヨーロッパ・北アフリカ・西アジア産、観賞用に栽培 
       
 スイカズラ科 Caprifoliaceae(忍冬 rĕndōng 科)については、スイカズラ科を見よ。  

 「ナベナは今のところ語源不明」(『改訂増補 牧野新日本植物圖鑑』)。     

 「續斷・屬折・接骨、皆 功を以て名を命く」(『本草綱目』)。  

 『本草和名』續斷に、「和名波美、一名於尓乃也加良」と。
 『延喜式』續斷に、「ヤブアサミ」と。
 『倭名類聚抄』續斷に、「和名波美、一云於仁乃夜加良」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』11
(1806)に、「続断 ハミ和名鈔 オニノヤガラ同上 ヲドリコサウ ヲドリサウ ヲドリバナ クルマグサ豊後 プルプルサウ肥前 トゝキ播州 コモソウバナ コモソウグサ ヤブソバ筑前 カンコバナ城州上加茂」と。ヲドリコサウ以下は、オドリコソウを指すのであろう。 

 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・華北・華東・兩湖・陝西・四川・貴州に分布。 

 中国では、同属の植物のうち、トウナベナ D.asper(川續斷)及びナベナ D.japonicus(續斷)の根を、續斷(ショクタン,xùduàn,ぞくだん)と呼び、薬用にする。また地方により、D. chinensis (大頭續斷・華續斷)を續斷の代用にする。『中薬志Ⅰ』pp.528-532 『全國中草藥匯編 上』 pp.134-135 



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